8月9日17時、施餓鬼法要が開始致しました。
※ 僧侶二名のみで行っていますが、法要の流れ自体は例年と何ら変わることはありません。
最初に、本堂正面に向かって本尊に三拝を行い、読経が始まります。
導師が読経に合わせて保持した線香で大きく一円相を描き、本尊前の香炉に差す「上香」を致します。
その後、移動しながら境内の全ての仏様やお位牌に対しても「上香」を行います。
東輪寺の場合、本尊以外で「上香」を行うのは
①本堂の西単(檀信徒の皆様の位牌のある祭壇) ②本堂の東単(歴代住職の位牌のある祭壇)
③屋外にある歴代住職の石塔 ④同じく屋外のお地蔵様
⑤檀信徒会館、仁道閣の本尊 ⑥仁道閣内の動物供養用祭壇
⑦餓鬼檀(ご報告その1に詳細がございます) ⑧本堂内の中尊様(施餓鬼法要の際中央におられる仏様)
です。
全ての上香が終われば、導師が本堂の最奥部まで移動し、まず「初盆卒塔婆回向」が始まります。
↑卒塔婆を薫じ、戒名や施主名を読み上げている様子です。
今年のお盆が亡くなられて一年以内の方は「初盆」を迎えることとなります。(厳密には四十九日を起点として数えます)
例年通り、お申込みの本数の都合上、初盆の方の卒塔婆のみ正面に立てております。
初盆回向後は座につき、「瑜伽焔口経」の本編に入ります。
↑本編中は、真言を唱えながら印を結んだり、薫じて花米などでお清めをした宝冠をつけます。
そして例年通り、半分ほど進行したところで一旦座を離れ、再び正面に向かいます。
ここで初盆の方以外の卒塔婆回向に入ります。
↑初盆の回向と同様に、卒塔婆を読み上げております。
初盆の回向と時間を空けて行うのは様々な理由がありますが、
一番はたくさんの方にご焼香頂ける時間になるようにという便宜上のものです。
即ち無参列で行った本年はその必要があるわけではございませんが、例年の流れを踏襲しました。