9月を迎えて半月ほどが経ち、秋のお彼岸の期間が目の前でございます。
お彼岸は毎年、秋分の日(春のお彼岸ならば春分の日)を中心とし前後三日ずつを加えた一週間のことを指します。
日本において年に二度存在する、太陽が真西の方向に沈んでいくこの時期は
西方にあるとされる極楽浄土を日の光が明るく照らしてくれるという考え方から、
亡くなった方々のおられる三途の川を挟んで向こう側の岸(=彼の岸、彼岸)に思いが届くとされています。
このような由来によって先祖供養の期間とされるわけですので、
何よりもご供養をしようというお気持ちそのものが肝要であります。
実際にお仏壇やお墓の前に向かう時間的・精神的余裕のない方も、
今一度自身の存在の拠り所となっているご先祖様に対し少しでも思いを致す期間になれば幸いに存じます。